Excelで住所から通勤費と定期代を算出
これまで大半の企業は通勤費として1~6ヶ月分の定期代を前払い支給していたと思うけど、コロナ云々で在宅勤務化が進み、JRに通勤費を垂れ流しすることがもったいないと思っている企業が増えてきた、はず。
なので、通勤費日毎に出すほうが良いのか、定期代出したほうが良いのか、はたまた人毎にそれを区別した運用をしたほうが良いのか、なんてシミュレーションをするのにも、みんなの通勤費や定期代が楽々で出せた方が柔軟な判断ができる。APIのプログラム書けばいいけど経理部とか人事部にはハードルが高いので、なんとかExcelでそれをやる方法を探してみた。
まずAPI探し
普通は多分、Yahoo!路線情報とかで各従業員の最寄り駅を入力して会社までの経路を検索、そこから定期代や運賃をメモってExcelかなんかにメモ。それを全員分やってから分析が始まるのかと思う。結構めんどくさい、数十人ならともかく、数百~数千になると地獄。
なので、そういう動的情報を収集するためにはAPIで答えをもらえばいいよね。
ということで各種APIを漁ってみる。
すると先駆者様が!
どうもGoogle Map Platformだと、日本の経路についてはちゃんと返してくれないみたい。
じゃあ他のAPIは?って探すと、こんなのがあった。
無料で緯度経度から経路を出してくれる。運賃と定期代もいけるっぽい。
なら、Google様で住所を緯度経度に変換して、ekitan様で緯度経度を運賃にしてもらえば良いんだ!ってなった。
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でもこれ有償なんだよな。
ExcelからWebサービスへアクセス
つい最近まで知りませんでしたが、Excel2013以降は webservice
関数というのが使えるらしいです。
リクエストにREST(GET)のURLを入れてXMLを返してもらい、 filterxml
という関数でパースするらしいです。
ノンコーディングでも結構楽にできますね。
ご参考までに
一応一通り見てみたので、まとめはこちら。(2020/07/16現在)
社名 | サービス名 | URL | 無償 | 有償 | 運賃 | 定期代 | 駅名によるリクエスト | 住所によるリクエスト | 緯度経度によるリクエスト | 路線バス | 制限・備考 |
ジョルダン | 乗り換え案内オープンAPI | https://norikae.jorudan.co.jp/openapi/ | ○ | なし | ○ | × | ○ | × | × | × | オープン利用用途のみ、クローズド利用は不可 |
ヴァル研究所 | 駅すぱあとWebサービスフリープラン | https://ekiworld.net/service/sier/webservice/free_provision.html | ○ | あり | × | × | × | × | × | × | 無償版は経路検索なし |
駅探 | 乗り換え案内ASP | https://go.ekitan.com/service/asp/transit/ | トライアル | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | 無償試用ありだが、基本は有償サービス |
イースト | RailGo | http://www.railgo.jp/guide.html | ○ | ? | ○ | ○ | ○ | × | △ | ○ | 緯度経度陸セストは駅すぱあとSDK契約が必要 |
Google Map Platform Direction API | https://developers.google.com/maps/documentation/directions/intro | △ | あり | △ | × | × | × | ○ | × | 40,000リクエスト以上は課金、日本は経路不完全 | |
ナビタイムジャパン | NAVITIME API 2.0 | https://api-sdk.navitime.co.jp/api/ | トライアル | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | 無償試用ありだが、基本は有償サービス |
Yahoo!Japan | YOLP(経路地図API) | https://developer.yahoo.co.jp/webapi/map/ | ○ | なし | × | × | △ | △ | ○ | × | 2020/10/31に経路地図APIは提供終了予定 |